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発熱する布がひらく医療現場の温熱ケアの未来

  • 臼井 亮介
  • 7月24日
  • 読了時間: 3分

更新日:8月20日

医療において特に高齢者、慢性疾患を抱える方、長期入院患者にとって、体温の維持は命に関わる問題です。体温が1℃下がるだけで免疫力が30%下がるとも言われており、冬季や空調の制限された現場では、体の冷えが循環障害、感染リスクを引き起こすこともあります。

そこで活躍するのが、繊維自体が発熱するこれまでにない布製ヒーティングシステム「HOTOPIA」です。

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医療・介護に「発熱する布」という、新しい選択肢

HOTOPIAは、電熱線を使わず、布そのものが発熱する次世代のヒーティングファブリックです。導電繊維を独自の技術で編み込む特許技術ともう一つの特許である伸縮電線で、通常の布と同じ柔軟性・軽量性を持ちながら、布全体が均一にじんわりと発熱し、身体に柔らかく沿いながら温かさを届けます。コードレスではないものの、USB給電など軽量な電源で稼働でき、高い安全性・可搬性・洗浄性を実現しています。

従来のホットパックや電気毛布のような硬さ、重量、管理の難しさとは一線を画し、「衣類のような使いやすさ」と「医療グレードの温熱効果」を両立。それがHOTOPIAの最大の魅力です。


発熱する布「HOTOPIA」のご紹介

HOTOPIAができるまで

現場での活用シーン

HOTOPIAはすでに一般市場で高い評価を得ていますが、医療の現場ではさらに多様なニーズに応える可能性を秘めています。


◎ 体温維持・寒冷対策

術後や長期療養の患者、ベッド上での拘束時間が長い高齢者などにとって、HOTOPIAは敷くだけ・巻くだけで体温ケアが実現できます。発熱部分が柔軟なので、膝・腰・背中・肩など、用途に応じて自由に設置できます。

◎ リハビリ・物理療法への活用

リハビリ前の温熱処置や、慢性疼痛の緩和目的での局所加温にも最適です。金属が使われていないため、MRI室への搬送時にも取り外しの手間が省ける設計への展開も考えられます。

◎ 訪問・在宅医療でのモバイル活用

軽量で、USBバッテリーでも稼働可能なため、訪問看護や在宅介護の現場でも手軽に持ち運び・使用可能。寒い廊下や車いすでの移動中など、これまで温熱ケアが難しかった“移動のすき間時間”にも温かさを届けられます。

◎ 災害医療・避難所での温熱支援

避難所などでの寒さ対策としても、HOTOPIAは活躍が期待されます。蓄電システムとの組み合わせで、電力制限のある環境でも繰り返し使用可能な布ヒーターとして医療チームに備蓄される形が理想です。


実際に医療現場では、手術時における患者の低体温を防ぐために、HOTOTPIAが採用されています。


AGヒーター/日本メルクル株式会社
AGヒーター/日本メルクル株式会社

新たな温熱ケアのスタンダードを私たちと共に

三機コンシスでは温熱ケアの課題に取り組んでいる医療関係の皆様と、現場の“使いやすさ”と“安全性”を両立した新しいHOTOPIAを育てていきたいと考えています。

もしご関心をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。温かさで医療を支える、そんな未来を一緒に創りましょう。

 
 
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